越山 友美

公募　A02

所　属

立命館大学 生命科学部

役　職

准教授

連絡先

koshi@fc.ritsumei.ac.jp

研究室HP

http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/141/0014047/profile.html

研究課題

非対称な細胞膜への金属錯体の化学修飾と反応制御

研究内容

人工の球状脂質二分子膜であるリポソームは、比較的取り扱いが容易であることから、リポソームへの金属錯体の集積化による化学反応場の構築が進められてきた。しかし、リポソームは対称膜であるため、外表面と内表面の両方に金属錯体が配向し、また、錯体間の相対配置が定まらないため、錯体の反応効率の低下を引き起こす。そこで本研究では、「非対称膜」である細胞膜に着目した。細胞膜の内部表面には細胞骨格が存在し、膜の内外で異なる構造を有する。つまり、非対称である細胞膜を足場として金属錯体を異方的に固定化できれば、膜上での金属錯体の配向、および相対配置の制御による精密な錯体の反応制御が期待される。本手法の妥当性を検証するため、蛍光による解析が可能な発光性金属錯体が関与する化学反応を実施し、非対称な細胞膜を金属錯体の反応場として利用するための基盤技術の確立を目指す。

生体関連化学、錯体化学、生物無機化学

細胞膜、細胞骨格、金属錯体、配位化学